・12月24日(水)第二学期終業式
本日私からは、ドラえもんの最終話を皆さんに紹介しました。とはいえ、この話はファンによる二次創作です。発表当時、爆発的な人気を博したため、著作権者は「国民的財産であるドラえもんを、個人が勝手に終わらせてはいけない」として、著作権侵害を警告しました。結局、この作者は謝罪し、現在この作品は絶版となっています。このような複雑ないきさつがある作品ですが、味わい深い作品でもあるので取り上げました。道徳の題材として、この作品を取り上げておられる小中学校の先生方も多くおられます。話のあらすじは、「ある日、ドラえもんが電池切れで動かなくなる。しかし、電池を交換すると、のび太と過ごした記憶もすべて消えてなくなる。悩んだ末、のび太は思い出を守る選択をする。ドラえもんを修理せず、自らの手で復活させることを誓う。猛勉強の末、世界的なロボット工学者へと成長したのび太は、ついに記憶を保持したままでドラえもんの再起動を試みる。」というものです。今月の学校だよりに、人の中心は情緒である、という話を書きました。とりもなおさず、これは「心の働き」です。この最終話に登場する、のび太の「揺るがない意志」そして「学びに向かうすさまじい力」は、彼自身が大切に育ててきた「心の働き」の産物に他ならないと私は思います。 さて、七十六日間に及ぶ二学期が終わり、区切りがつきました。そもそも終業とは勉強や仕事が一区切りつくことを意味します。ここまでに生じた課題は、その都度先生方、そして生徒の皆さんと共有しました。共有を出発点に課題を乗り越えようとする力がぐんぐん育った二学期だったと感じています。みなさんが宗岡二中を大切に思ってくれたおかげで、無事にここまで到着しました。ありがとうございました。そして、保護者・地域の皆様のお支えあってこそ、生徒が安心して通える学校が実現します。改めて感謝申し上げます。充実した冬休みを送り、来年、心も体も新鮮になってまた始業式に会いましょう。冬休みは短いですが、家族の一員として仕事をしたり、行事に参加したりして生き生きと心が働く時間をもってください。