5月に入り4名の学生が本校で教育実習を行いました。それぞれの実習に来られた先生方が実習の総仕上げとして授業研究会を行いました。生徒の皆さんもしっかりと支えてくださっていました。ありがとう。当たり前ですが実習生は生まれて初めて授業を作ります。教育の原理・心理・法規・方法・教科の専門性等について、実習の先生方は相応の時間をかけて各大学で研さんを積んできました。しかし生徒の皆さんを相手に「本物」の授業をゼロから生み出す経験は初めてです。その一部を多くの毎日皆さんを担当する先生方に公開するのです。大変な重圧がかかります。なぜこんな思いをしてまで公開するのでしょう。実習を終えるために必要だからでしょうか。確かにそうです。しかしそうでもないのです。私の一意見ですが、単なる通過儀礼以上の意味が、この授業にはあると考えます。授業の重みを自らの命の重みと同じように感じる機会だと。その重みは生徒の皆さんと対してこそ、生まれるものです。皆さん「から」教わることの多さに、押し潰されるような経験です。さて本年度は今後も実習の先生を受け入れる予定です。皆さんにはこれまでと同じように敬意を払って、温かく関わっていただきたいです。そうすることが自信をもって教壇に立つ先生を育て、皆さん自信を育てることになるはずです。