3月14日(金)第四十三回卒業証書授与式
不謹慎かもしれませんが、学ぶことを山登りに喩えると、「卒業証書授与式」は長い道中でふと立ち止まる瞬間と私は捉えています。山に登ると、見晴らしの良い場所で立ち止まりたくなります。眼下に広がる町並みを眺めるとき、あるいは遥かにそびえる山並みを仰ぐとき清々しい気持ちになります。ふと我に返るとここまで来た道と変わらない階段が上の方に続きます。ちなみに英語の「卒業」graduationは、「階段」を意味するラテン語gradusに由来します。「段々と」のgraduallyも同じです。「学び続ける限り、一生こんな感じで登っていくのだろうか?」「山頂に近づくと、どんな景色が見えるのだろうか?」学校は、そんな疑問や不安に駆られる登山者に寄り添い、頼られるシェルパの役割を果たす存在でありたいとつくづく思います。
3年生の皆さん、卒業おめでとうございます。