4月8日(火)第1学期始業式、第44回入学式

春らしい陽気になりました。満開の桜が本校を訪れるすべての方々を出迎え、祝福します。本日、令和7年度始業式並びに第44回入学式を滞りなく行うことができました。

入学式の中で新入生に次のような話を私からしました。在校生の皆さんも確認ください。

(以下抜粋)

初々しい皆さんに、これからの中学校生活をより充実したものにするため、私から二つのお話をします。

一つ目。中学校は「大人になるための学校」です。中学校は、義務教育を終える学校です。終えたあとの進路は、あなたの責任の下、あなたが選択します。就職する人もいます。中学校の卒業とは社会にでるための、そして大人になるための大事な一歩なのです。したがって、中学校は大人になるための学校なのです。大人として必要な最低限の「学力」や「約束事」を身に付ける学校です。だから小学校でいいと言われたことでも、中学校では「だめ」と言われることがあります。また、量や質が変わるため、小学校のとき以上に学習を自分で管理・調整することが要求されます。大人になって困らないように、やってはいけないことは「やめなさい」と言います。大人になって困らないように、あらゆる手を講じて学びに向かう力を育みます。生半可な状態で大人になられては困るのです。なぜなら、未来を、そして民主的な社会を形作る主人公は皆さん一人一人だからです。

二つ目。皆さん「自分」という存在がいよいよ大きくはっきりする時期を迎えます。人と自分との違いに気付き、思い悩む時期です。この時期を健やかに過ごすために、折に触れて「わたしは大切」と自分に言い聞かせてください。

「わたしは大切」だから、貪欲に学ぼうとする意欲が湧く。「わたしは大切」だから、挑戦をいとわずに、心と体を鍛えることができる。そして「わたしは大切」だから、人を敬い、人にやさしく寄り添うことができる。

九世紀初頭、真言宗を開いた空海は「自利利他(じりりた)」を説きました。自利とは自分が幸せになること、そして利他とは相手を幸せにすることです。自分と他人とのつながりを軸に据え、「修行によって自分も救われ、相手も救われる」と考えたのです。空海は真の利他を為すためには自己を深めよと説きました。空海に学び、「自利を以て利他を為す」を私は宗岡第二中が目指す学校像としました。みなさんが社会で活躍する力と感度を付けるに当たり、「わたしは大切。そして、あなたも大切」ということに拘りぬいてほしいからに他なりません。

いまお話ししたニつのこと、「中学校を大人になるための学校と捉えること」「わたしは大切と言い聞かせ、簡単に自分を見限らないこと」、これらを頭において、宗岡第二中学校での生活を充実したものにしていただきたいと願っています。

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