3月11日(月)天災(てんさい)は忘れた頃にやってくる

 物理学者で随筆家の寺田寅彦による言葉です。

災害は人々がその恐ろしさを忘れた頃にまた襲ってくるものである。

油断は禁物。用心を怠ってはいけないという戒めの言葉です。

 

寝ているとき、食事をしているとき、歩いているとき災害は不意に訪れます。

では最悪の事態を想定したとして、私たちは何に重きを置くべきでしょう。

答えは明確です。「命」です。「命を最優先する」。

当たり前ですが、絶対に忘れてはならないことです。

 

命が大切だから、早く逃げるのです。押して将棋倒しにならないために、押さないし、かけない=走らないのです。

 

喋っていては、何かにぶつかったときに、舌を切ったり、大きな事故や犠牲につながります。そして、しゃべっていては先頭からの指示や情報が後ろへ伝わらないから、しゃべってはいけないのです。

 

指示に従わず、勝手に戻ってしまったら、更なる被害にあう可能性も高まるし、全員の安全確認の時間が遅れます。

 

頭を守るのはガラスが落ちてきて頭に刺さるのを防ぐため、落下物そして、体を動かすために必要な頭部を守るためです。

 

すべて、命を大切にするという考えを、しっかりと分かっていれば行動はできるのです。仮に登下校や家庭内であっても、「大切なのは命」を思い出せば、正しい行動がとれます。

 

そして、あなた一人が助かれば良いのではなく、宗二中の生徒、先生方、その家族には、全員助かって欲しいのです。命を落とす事があっては、ならないのです。

 

いざ大きな災害にみまわれた時、あなた達中学生は貴重な戦力です。自分より小さな子ども達やお年寄りの皆さんの面倒をみる力の持ち主なのです。今は両親ともお仕事をされている保護者が多いので、もしかしたら親の代わりに、小学校や幼稚園、保育園に通うきょうだいの引き取りをしなければなりません。ぜひ、家族の人と、いざという時に、どこに避難して会うのか、自分の役割は何かを具体的に話し合っておいてください。

13年前に発生した東日本大震災。本日14時46分にこの大きな震災で犠牲になられた方への哀悼の意を込めて、校内にいた生徒、教職員の全員で黙とうしました。

あの時も、各避難所で中学生が大活躍しました。みなさんには、自分や自分の周りの人の安全を第一に考え、知恵と勇気をふり絞って行動できる人間であってほしいと切に願います。

 

そして、そういう心の在り方を、学校でのあらゆる活動を通じて鍛えてください。

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