7月19日(金)終業式
1学期71日間が終了いたしました。保護者・地域の皆様のおかげで、大過なく過ごすことができています。ご支援の賜物です。ありがとうございます。
夏休み期間に入りますが、引き続き本校生徒を地域で見守っていただきますよう、お願いいたします。以下は本日の終業式で私から生徒に伝えたことです。
いよいよ明日から、夏休みが始まります。今年は、7月に入ってからグラウンドが40℃になる猛暑日もあり、体調管理に苦労したと思います。この一学期、皆さんは勉強に、部活に、学校の様々な取組に頑張って打ち込みました。そして言葉・笑顔・挨拶を気にかけ多くの人が実践してくれています。皆さんのひたむきさに触れることほどうれしいことはありません。地域の方々の皆さんへの期待も確実に上がっています。「宗岡二中変わったなぁ。」と言われることが増えました。ありがたいことです。みなさんの力は今後まだまだ伸びると思います。
この後、担任の先生から通知票を渡されます。謙虚に1学期を振り返り、課題を見い出し、今後に活かしてください。
さて長い夏休み、どう過ごしますか。「自由」に過ごせる時間が手に入ります。この時間をどう生かすか。あなた次第です。「自由」と聞いて何を思い浮かべますか。
例えば「時間」。
わたしに与えられた時間は、「わたしが」好きに使える時間ですか。
例えば「お金」
わたしに与えられたお金は、「わたしが」好きに使えるお金ですか。
例えば「言葉」
わたしに与えられた言葉は、「わたしが」好きに使える権利ですか。
「わたし」の気持ちが潤うならば、どんな使い方も許されるでしょうか?
極端なことを言います。こんな人がいたとします。
「わたしはひと様を傷付けるために、他人に害を与えるために「時間」「お金」「言葉」を使う。なぜならば、わたしにはわたしが思いどおりにできる「自由」があるからだ。他人がどうなろうと関係ない。」
この人は「自由とわがまま」を履き違えています。
実はこのことを履き違える人が結構多くいる気がします。
根も葉もない噂を自分勝手に広めて、他人を傷つけたり、
自分で蒔いた種なのに他人のせいにしたり、悲しいことです。
慶應義塾を開いた福沢諭吉は「自由」の価値を広げた人物です。
自由とは「自らに由る」と書きます。「自分に原因がある」という意味です。
「何が起きても、どんな結果になっても、原因は自分にあるものとする。
それを承知でやりたいことをやり、また何が起きても責任を取る力がある」それが、「自由」ということだ。そして自由とわがままの境目は「他人の害になることをするか、しないか」にあると説いています。
自由な人は他の人を妨げない。邪魔をしない。迷惑をかけない。
わがままな人は他の人を妨げる。邪魔をする。迷惑をかける。
そのとおりだと私は思います。「私は大切、あなたも大切」なのです。
3年生。自分に軸足をおいて時間をやりくりしましょう。勉強と休息をバランスよく配置して、夏休みを自分のものにしてください。
1、2年生。自分に軸足をおいて、目的ある時間を過ごしましょう。
勉強、部活、旅行、読書・・・なんでもいいでしょう。夏休み最終日に、目的を果たせたと自分が納得いく時間を過ごしてください。
福沢諭吉に倣えば、「自由」とは自分の人生に対する全責任を自分自身で担うこと、自分の行動とその結果に自分で責任を持つことです。大変重い言葉です。
「自由」の本当の意味を噛みしめて、夏休みに入ってください。自らに由る力を、しっかりと付けてください。
あなたたち一人一人は、この宗岡二中の大切な生徒です。
学校を離れてもあなたは宗岡二中生です。
誰からも「大切」にしてもらえる人、そして誰もが「応援」したくなる人であってほしいと切に願っています。
そのためにも「わたしは大切。あなたも大切。」を起点に行動してください。
健康に気をつけて、交通事故や水の事故に遭わずに、元気で過ごしてください。