3月26日(水)令和六年度修了式
本年度の最終日。
保護者・地域の皆様、一年間本校をお支えいただきありがとうございました。
本日生徒を前に話したことを掲載します。
早いもので、今年度も今日で終わります。先日3年生が無事卒業しました。卒業証書授与式を行うにあたり、1・2年生のみなさんに会場の設営などの準備を手伝ってもらいました。みなさんのおかげで凛とした、そして温かい式を行うことができました。また、3年生を送る会では、1・2年生ともにすばらしい発表と合唱で卒業生に思いの丈を届けました。この先の宗岡二中を安心して後輩に託せると感じたはずです。
さて、1年間が終わりを迎えるわけですが、それぞれの1年間をどのように過ごしてきたか、振り返りましょう。中学校に入学したとき、或いは2年生になったときに、立てた目標。「勉強をやるぞ!部活動頑張るぞ!」などの目標はどの程度達成できたでしょうか。自己診断してみて下さい。
勉強をするつもりが、授業中集中が途切れたり、居眠りをしたりしていませんでしたか?部活動を頑張ると言って、自分中心に考えるようになっていませんか?また、尊敬される先輩になりたいと思いながら、自分が目立つことばかり考えていませんでしたか。或いは、友達を大切にすると言いながら、他人への押しつけや仲間以外の人の悪口などを言っていませんか?どうでしょう?心に思い当たることはありませんか?人間は弱いのです。自分の思ったとおり、考えていた通りに簡単にはなりません。また、目標を立てても時間とともに気持ちが薄れて周囲の雰囲気に流されてしまう。でも、弱さの自覚がある人は強い。自分を冷静に見つめる人です。自分を見失わず強い意志を持って生活する人です。自分の思いを貫き、目標に向かって前進できる人です。いったい、どんな人を指すのでしょうか?
わたしなら、こう答えます。「わたしは大切、あなたも大切」と自ら言い聞かせ、これを実践する人である、と。ここでいう「実践」とは、「当たり前のことを、当たり前にやる」ことに他なりません。当たり前のことは、やれて当たり前と思われがちなことです。たとえば、人と会ったらあいさつする 時間を守って生活する 授業を真剣に受ける 掃除をしっかりやる 人を不快にしない装い(服装や髪型)で生活する 時と場所に応じた言葉をつかう などです。どれも人と人が営む社会で「当たり前」とされることです。みなさん、できていますか?毎日毎日当たり前にやり続けることは、実は大変なことです。
毎日続けるということは、平凡なことではない、非凡なことなのです。
なかなかできない、ありえないこと、ありがたいことなのです。
では、どうして、この人が自分の思いを貫き、目標に向かって前進できる人なのでしょうか。「当たり前のことを、当たり前にやる」人は、できない理由を見つけません。できないことを人のせいにしません。人を批判して自分を正当化するような卑劣なことはしません。逆に自分を省みる強い心があります。広い心と寛容性(人を許す心)があり、人の痛みがわかり、人に優しく接する事ができる人です。つまりぶれない心の持ち主。強い心を持った人です。だから、自分の目指す道を外れずまっすぐに向かっていけるのです。
みんなが「当たり前のことを、当たり前にやる」ことができれば、正義の通る集団。質の高い豊かな集団になります。そのような集団であれば、一人一人が更に生かされ伸びていきます。確実に伸びます。そして宗岡二中は更に素晴らしい学校へと発展します。
でも、出発点はあなたです。あなたが「やる」か「やらない」かです。「為す」か「為さない」かです。人の社会は「為し、合わせる」ことで「しあわせ」を実現します。
これから春休みになります。この1年間の自分の姿を思い返し、自分は果たしてどうだったのか振り返ってみて下さい。そして、新たな目標と希望を持って進級してください。
4月8日に、元気な皆さんと会えることを楽しみにしています。