テストが終わりましたね。「終わったー!」と解放された気分になりますね。そんな気分に浸るのもいいものです。が、テストは終わった瞬間からあとが大切なんです。私が教えていたころ、テストが終わるとすぐに「早く丸付けし返してくださーい。」という申し出が生徒からありました。こういう不届きな申し出に対しては、「問題用紙はあるのだから解き直して、どの程度得点できていたか確認すればいいのでは?」とお返ししておりました。定期テストで出題する範囲は事前に予告されます。予告したその内容は、みなさんに先生方が身に付けておいて欲しい内容です。つまり定期テストで出された問題は身に付けて欲しい内容を問う問題なのです。そんなの当たり前だ!と思ったあなた。そのとおり。当たり前なんです。けれど、当たり前だとやり過ごさないでほしい。先生方はみなさんに身に付けて欲しい内容を問うことができる問題を考えて出しているのです。一年間で学習する期間を五分割した期間に身に付けて欲しい内容がテストの問題には凝縮されているのです。宝の山です。私がすすめる活用法は、回答が返却される「前に」覚えてる範囲で大丈夫なので、答えがわからなかった問題をノートに書きだして教科書やプリントを使って自力で問題を解き直すことです。返却される「時に」正答の解説を聞くときに、わからなかった問題の正しい知識を効率よく定着させることができるはずです。